年の瀬のしずけさのなかで  

走る気が起きたけど、すぐに消失したので、いいくらいのタイミングに来た電車をあれよあれよと気付けば3本逃している。どうせ寒いんやろなぁと着込んできたけれどもそうでもなくて、貼るカイロが熱くて額に汗かいてるのはこのわたし。電車の接続待ちで40分待ってるけれども、雪の加減でか、遅延も続く。これに乗って降りてからもまた40分以上待たなければならない、まだ家に着かない12月29日。リュックに詰めた、食べきれなかった食材達が、重く感じ始めている駅のホーム。すでに、家に忘れた物にも気がついた。夜逃げのような、嵐の中、リュックにとりあえず思いつくものかき集めてここまで来たような、帰省の時にはいつもそんな感じになっている。


移動中の駅のホーム、電車からみる駅のホーム。人が忙しなく歩いていたり、普段よりごった返していたりする。でもやはり、そんな中で、ここ2、3日のしずけさが格別だと思っている。地元を出る前から、大なり小なりそんなことを感じていて、ここ数年はその思いが大きくなってきていて、そのしずけさがうれしくて何かしらにここ数年、書いている気がする。朝、わかりやすく“シーン”としている。車の通る音が聞こえない。太陽は出ているけれども、暖かいわけではない。空気がスッとしていて、息がすっきりとできる感じ。澄んでいるように感じる。その空気感がとてもすきなのだが、同時にその時の、“心が収まっている場所”を感じられることもすきだ。起きているけれども、寝ているような、たまに穏やかな音楽を聞いたり、すきな場所でごはんを食べている時に感じるものと同じような感覚になる。みぞおちの奥の方に落ち着いている感じがする。そんなことを感じながら、事実、しずかな場所にいることをかみしめている。人々が、新しい年に向かって準備をしているからだろうか。まちが整って、落ち着いているように感じる。



そんな、しずけさを好んで、よく受け取りに向かっていたけれども、今年、そんなしずけさを自分の中につくろうとすることをどれだけできたのだろうと思う。

そして、そんなしずけさを、人におくることはできたのだろうかとも思う。



今年の心は、ザッブーンと大波小波が激しくて、喜怒哀楽も秒単位で変わるような(実際ほんまにそうだった)自分自身でうまくのりこなすのがとてもとても難しい一年だった。
そんな中だったからか、勉強が苦手で、家でも学校でも自分自身に全体的に諦めているように振る舞う(でも実際は諦めてなくて、気にして、傷ついてる感じ)子の、「どうせできんのんやから」「人生終わってるんやから」みたいな言葉を、ひしひしと近くに感じる一年だった。


そして、なんとなく、日々会う子どもたちに、大声ではなく、小声で届くような言葉と態度を、常温の心持ちで表していきたいんだなぁと、体感しながら気が付いたのだった。社会人になってから、それまでも、なんでこっち方向なん?全然力いれてやってきてないことやんと思ってきたけれども、少し気付けたような年。

だからって、何かがその子に効くわけでもないので、わたしはわたしですきな時間を増やすことをこれまで同様にやろうと思っている。


社会人になってから映画(DVD)をたくさん貸してもらって、観てきたけれども、今年は同じものを繰り返しみたり、同じ監督の作品を遡ることを好んでしていた。見向きもしてなかったアニメもたくさん観ていた。
結局、今年はエヴァからの、ドラゴンボールをみてばかりだった。かれこれドラゴンボールは、7ヶ月みていることになる。(セルを倒した後、燃え尽き症候群的なのに一瞬なって、レンタルを延長の延長してたりした。今朝、ビーデルvsスポポビッチらへんでもう一話、もう一話って感じになって、分かりやすく帰るの遅くなりましたが、ここから面白い展開であってますよね…?!)並行して、高橋留美子の漫画を読んでいた。(初めて買った漫画が高橋留美子の『らんま1/2』で、その話を上司にしたら、人魚シリーズとか短編集とか貸してもらって、今、『うる星やつら』が全巻、わたしの家にある感じです。。)
今年はすきなものから数珠繋ぎに人と繋がれた年だった。上の人も下の人とも急に近くに感じられた。



ブログもはじめてみて、形として書き留めることや、発信することには興味がなかったのだけれども、書くことで今までを探れたり、身軽になれたり、感覚を更新していることに気がつけたり、一つのことでぐっと共感できたり、感覚的な共感ができたり、なんとなく繋がっている距離感が心地よかったりした。おもしろく、いいタイミングにいろんなことがつながっていくことも経験できた。


自分のさじ加減を大切に、肥していきながら、これからも書き留めていきたいと思います。

前提として、小声で届くものと、態度でありつづけたいと思います。

(家に無事帰宅できて、早くも4時間が経ちました。雪思ったよりないぞ。構造的に今住んでるアパートの方が極寒だと思いました。自分の時間、守るぞと思ってます)


動画は、知ってる人はよく知ってるシーンだと思いますが、孫悟飯が色々と葛藤した結果、覚醒したところです。覚醒したあと、涙が溢れていたところにわたしはぼろっと泣きました。よわくて、つよいなと思ったのでした。

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