休みだからなのか、普段はまっったく起きる気配すらない時間に起きておりました。
時間なんて気にすることもなく、歩いて駐車場へ向かい、車を開ければ車中蒸し風呂で、窓全開で走り出す。わたしのアパートのすぐ目の前にまた新しい家が建つということを、家の中からトントンカンカンという音で充分に知る。もう骨組みじゃなくなっている。ヒートテックは季節はずれになっていて、腕まくりするけれども、太陽が思ったよりも照らしてきて、眩しいのと暑いのと。
スーパーには、保育園帰りの園児とお母さんらしき人たち、中学校の体操服の学生さんとお母さん、一人暮らしをしているであろう学生も買い物カゴを持っていて、一人暮らしをこれからするであろう子とお母さんもいたりした。
コープが開いている時間に行けたのが久しぶりすぎだった。地元にも高校生くらいのころにできていて、引っ越ししてきて初めて行ったのもコープだった。馴染みのあるコープのにおいは、いまや懐かしくて、人を見ていて胸がぎゅっとなる。日付が変わるころまでやっている薬局で色々な買い物を済ませがちなので、こういう時間帯に行くと、人の暮らしが見えて、人の生活感に溢れていて、滞在するだけで包まれたように安心する。
入ってすぐに赤い色と苺の甘い匂いがして、そのあとにみかんがあって、また赤いと思えばトマトで、進んでいけば野菜、魚コーナーの魚くささ。それと同時に、すれ違うおばあちゃんと孫。孫がプチトマトを食べたいらしかった。
帰ってきたら、蒸し暑い。そういえば、こんな感じだったな。換気扇つけて、窓も開けて、部屋中の空気を循環させる。もうこんなに外の風が心地よくなったのか。洗濯物を取り込み、太陽のにおいを感じる。目を閉じるとまぶたが暑い。身体の中にも熱を感じる。遠足行ったあとの帰りみたい。去年よりもはるかにいきている実感をしている。
また週末には雨が降るらしい。
先週末の雨のときから、このアルバムをかけている。昨年のお盆休み、高速道路を走っているときは大雨だった。エアコンが効かなくて蒸し蒸ししていて、窓を雨が入らない程度に開けていて、エンドレスで聴いていた。その時の、休みのわくわく感とどしゃぶりの雨を思い出してこの曲を聴いているのかもしれない。
アルバムジャケットからは想像がつかない、一番最初にあり、また時折挟まれる、軽やかで耳に残るメロディ調のピアノが待ち遠しいと思いながら、じっとその時を待ちながら聴いている。
充分に春の陽気さを味わったので、週末の雨をひそかに楽しみにしている。
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