金木犀はどこかにあるはず

3日ほど前の夜から、急に涼しくなったように思う。半袖で仕事をしていて、寒いと思う瞬間があった。

けれど日中は基本的にはまだ暑い。昼前11時頃に目を覚ましたらいいものの、8時頃には暑くて一度目が覚める。その後、二度寝して、逆にめちゃくちゃ眠くなって、結局ぐだぐだし過ぎて遅刻寸前。というか、遅刻。

それでも夜中も蒸し暑くて、「これが熱帯夜か」と、エアコンを弱にしてかけ続けるほどではなくなったので、季節の変化を実感する。今年の夏は去年よりもひどく暑かった。ひどすぎた。

何もしてないまま今年ももう秋になったなと思いながら、仕事帰りに夜、窓を開けて、車を走らせて帰る。エアコンもいらない涼しい風が車に入ってくる。エアコンは、人工的な風だったんだなぁと、夜窓を開けて風にあたっていると思う。やわらかい風が心地よい。

休みの日、夕方くらいに車を走らせるときも窓を開けて、風にあたる。やっぱりやわらかくて優しい風だと思う。田んぼ道を走らせる。稲が実っている。どこまでも青々としていた緑から、一面、黄金色になっているその稲を見て、季節が変わったことをそこでも感じる。


夏の終わりに感染症にかかってから、あと少しで1ヶ月経ちそうだ。もう大体の味覚は元どおりに感じることができるようになってきたのでうれしい。秋だから、さつまいもや栗のパンとかお菓子も食べ始めていきたい。

本来ならもう稲のにおいや、アパートから出た瞬間の秋のにおいを感じられているはずだった。そこだけがごっそりまだ戻ってこないので、寂しく感じている。しみじみと、わたしも秋を感じていきたい。

なけなしの休みが終わり、明日からまた仕事が始まる。穏やかな休みの日のわたしから、また戦闘モードのわたしに戻る。「また週末にはボロボロなんやろ」とか「刃物みたく嫌な視点で、またいろんな物事を見てしまうんやろ」とかをぼんやり思い、想像しながら、うんざりする。また思い出せますように。できるだけ穏やかに日々を過ごせますように。

そんなことを強く考えてしまうのも、人と比べてしまうのも、秋だからだ。自分のことがひどく嫌いになるのも秋が多い気がする。

なにも物事が進んでいないまま、季節がまた変わってしまった。

自分を励ましたいから文章を書くし、漫画も読んで、いいところで明日に続きを残して眠りにつく。「明日もまた、夜同じように、この続きを読めますように」と願う。本も映画も音楽もそうだ。ここ数年とは言わず、この季節の変わり目はたいていしんどいけれども、もう一度手にしたくなるものが増えたので、年月を積み重ねて、じわじわと輪が広がって良かったと思う。


映画に行く予定の時間を過ぎてしまったので、謎の時間の持て余し方。とりとめなく書いてしまった。。


はやく秋のにおいに気がつけますように。
思ったより嗅覚って必要なんだと気がつけました。



と、その周辺に纏わり付くモノたちへ

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